西宮市議会 > 1974-06-04 >
昭和49年 6月(第23回)定例会-06月04日-02号

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  1. 西宮市議会 1974-06-04
    昭和49年 6月(第23回)定例会-06月04日-02号


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    昭和49年 6月(第23回)定例会-06月04日-02号昭和49年 6月(第23回)定例会            西宮市議会第23回定例会議事日程           (昭和49年6月4日午前10時開議) 日程順序        件         名             ページ 第1  一般質問     発言順序  議席番号    氏   名     発 言 時 間                             (答弁を含む)       1    13    森     豊     160分   34       2     4    小 牧 裕 子     180    50       3    27    平 野 正 裕     180       4    12    阪 本 信 弘     410       5    41    上 島 信 雄     110                               議 会 議 長
                 出   席   議   員    1番  礒 見   一 君       25番  半 田 幸 雄 君    2番  宇 野 良 一 君       26番  岡 本 佐久次 君    3番  武 田 元 宏 君       27番  平 野 正 裕 君    4番  小 牧 裕 子 君       28番  江 上 常 富 君    6番  田 中 謹 二 君       29番  松 田 昭 山 君    7番  竹 永 昭 義 君       30番  安 藤 美 信 君    8番  細 山   治 君       32番  岡 田 八百蔵 君    9番  中 山 正 義 君       33番  綾 部 寅 夫 君   10番                  34番  岡 辺 金次郎 君   11番  谷 口 徳 二 君       35番  小 林 益 男 君   12番  阪 本 信 弘 君       36番  東 内 三 男 君   13番  森     豊 君       37番  平 岡 利 美 君   15番  幸 田 竜 一 君       39番  塚 田 信 義 君   16番  宮 本 克 俊 君       40番  長 岡 初 男 君   17番  余 百 保次郎 君       41番  上 島 信 雄 君   18番  今 西 永 兒 君       42番  元 田 俊 哉 君   19番  八 木 米 次 君       43番  小 西   元 君   20番                  44番  前 田   東 君   22番  雑 古 宏 一 君       45番  灘 儀 義 雄 君   23番  川 崎 民 蔵 君       47番   24番  草 加 義 直 君              欠   席   議   員    5番  大 槻 弥之助 君       38番  鳥 飼 黎 明 君   14番  目 黒 邦 典 君       46番  重 良   至 君   21番  松 本 駒 吉 君       48番  中 村 芳 雄 君   31番  上 月 く み 君              説明のため出席した者の職氏名 市長       辰 馬 龍 雄 君   都市計画局長   杉 山   武 君 助役       小 田 忠 彦 君   建設局長     馬 場 順 三 君                      土木局長     前 田 一 男 君 収入役      南 野 三 郎 君   福祉事務所長   森 原 孝 雄 君 市長公室長    中 村 哲 也 君   消防長      福 田 昌 巳 君 市長公室主僚   岸     昭 君   水道事業管理者  小 野 行 茂 君 総務局長     永 島   茂 君   代表監査委員   平 山 義 一 君  行政課長    植 田 悟 郎 君   監査委員     植 田 八 郎 君 財政局長     橘     実 君   教育委員長    側 垣 雄 二 君  財政課長    中 平 一 郎 君   教育長      竹 村 賢 造 君 民生局長     三 村 幸 治 君   教育次長     松 村 暢 之 君 衛生局長     安 藤 音 次 君   中央病院事務局長 阪 下 勝 彦 君           職務のため議場に出席した事務局職員 事務局長     田 中 正 節 君   書記       中 野 守 道 君 議事課長     川 崎   正 君   書記       関 本 平一郎 君 議事係長     大 橋 重 雄 君   速記事務員    坂 口   正 君 主査       野 口   修 君   速記事務員    西 岡   衛 君 書記       金 重 勝 己 君           (午前10時47分開議) ○議長(東内三男君) ただいまより定例会第2日目の会議を開きます。  現在までの出席議員は34名であります。  本日は、重良君、松本君、目黒君が病気のため、大槻君が所用のため欠席、谷口君、鳥飼君は所用のため午前中のみ欠席、以上の通り届け出を受けております。  本日の会議録署名議員に、会議規則第113条の規定により、7番竹永昭義君、15番幸田竜一君、以上両君を指名いたします。  本日の議事日程はお手元に配付いたしました日程表の通りであります。  これより日程に従い議事を進めます。  日程第1 一般質問を議題といたします。  この際申し上げます。今期定例会における一般質問の各質問者の発言時間は、議会運営委員会においてあらかじめ申し合わせております通りの範囲内で行なうことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(東内三男君) 御異議を認めません。よって、さよう決します。  これより、順序に従い発言を許します。  まず、13番森 豊君。           (登 壇) (拍 手) ◆13番(森豊君) ただいまより、公明党を代表して一般質問をいたします。しばらくの間御清聴をお願い申し上げます。  質問通告の順に従い、第1点の質問は「援護資金の貸付枠を増額することについて」であります。  現在、福祉行政の一環として、援護資金の中に医療資金貸付制度がありますが、医師の証明を添付して6万円以下、社会福祉協議会世帯更生資金のうち医療資金の貸し付けは7万円以下であります。物価高騰のひずみは入院加療中の患者にも遠慮なく押し寄せ、国民健康保険加入者自己負担は、病気にもよりますが、半月間の入院費が10万円を超過するのはざらであります。したがって、店や住宅を手放す人も出てきております。幸い国民健康保険でも高額療養費支給が制度化され、本年4月1日から、3万円の自己負担を超える療養費は国保が負担をすることになったことは、たしかに一歩前進でありますが、しかしながら、これとても現実には2カ月後に返済されるので、その間国保の自己負担分全額入院患者が支払わなければならないのであります。経済力のない家庭はこの2カ月間の自己負担分について苦しい金策を迫られていることは事実であり、こうした問題の解決として、この際援護資金の貸付枠を大幅是正する必要があると思いますが、当局のお考えを伺いたい。  なお、その他の貸付制度についても現在の物価経済情勢に合った枠に是正すべきであると思うのでありますが、何らかの対策を考えているのかどうか、併せてお伺いをしたいのであります。  第2点は「学校給食費父母負担の軽減について」であります。  物価高騰、学用品や学校給食費の大幅な値上げによって教育費の父母負担の増大はすでに限界を越え、児童を抱える一般家庭家計維持を一そう困難にしております。昭和32年11月、国連で採択された児童の権利宣言第7条には、「児童は、教育を受ける権利を有する。その教育は、少なくとも初等の段階においては、無償、かつ義務的でなければならない」と宣言され、児童自身が固有の権利として無償で義務教育を受ける権利を持つことを明らかにしているのであります。また、学校給食法第2条には「学校給食については、義務教育諸学校における教育の目的を実現するために」行なうことを明文化しております。さらに、昭和33年文部省学習指導要領には、「学校給食教育課程の中に正しく位置付け、関連の教科道徳特別教育活動を通して適切に指導を行なう」、また、日本国憲法第26条2項には、「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。」また、児童福祉法第2条に、「国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う」と述べており、国や県、市に責任のあることを明示しているのであります。  以上述べてまいりました通り、学校給食は少なくとも義務教育期間中は国及び自治体がその運営の全責任を持ち、大幅な父母負担を強いるべきでないことは明らかであります。戦後昭和21年当時、GHQが悪い食糧事情により、児童の発育改善のため、300万人に対し5000tの米軍用カン詰が配給され、その後正式にガリオア資金によって賄われることになったのでありますが、当時は教育目的ではなく、むしろ生活救済の面にウエートが置かれていたのであります。しかし、昭和26年、ガリオア資金打ち切りになったため、これを廃止する国の動きがあったのでありますが、その後これを教育事業の一つとして学校給食が続けられることになったのであります。したがって、今日学校給食は食糧の救済でなく、義務教育課程の中に位置付けられている以上、国、県、市が経費負担をするのが当然であります。先日、学校給食父母負担をなくす会から西宮市長及び教育委員会に対し、要望書に3万9928人の署名を添えて値上げ分公費負担と抜本的な解決を要望し、引き続いて県さらに奥野文部大臣に対しても強くこれを要望したと聞いております。  そこで、教育長にお尋ねをするのでありますが、教育長は、学校給食についてこれを教育課程の一つとみなしているのか、ただ単に昼食を与えるための学校給食と考えておられるのか、所信をお伺いしたいのであります。  第2点は、給食費父母負担を段階的に助成すべきであると思うのであります。芦屋市においても第3子以上は月額500円を補助することにしているが、西宮市はどのような考えを持っているのか、お伺いをしたいのであります。  第3点、給食材料安定供給をするため、生産地あるいはメーカーから阪神間の各教育委員会と連帯して一括共同購入を考えてみてはどうかと思うのでありますが、どのような構想をお持ちか、これにもお答えを願いたいのであります。  第4点は、阪神間の教育委員会連合で政府に対し施設の補助増額の運動はなされているのかどうか。また、学校給食用の砂糖、小麦粉等輸入関税免除の運動を起こしたことがあるのかどうか、これも併せてお伺いをしたいのであります。  次は、学校管理についてお伺いをいたします。  「高木小学校の北校舎3階2カ所に雨漏りがして、雨が降るたびに机を移動し、バケツで雨漏りを受けなければならない。天井には穴があき、床は雨のために大きな染みがいっている。教育委員会に何度か学校から修繕を申し込んだが一度見に来ただけで修繕してくれない」、このようなPTAのある役員からの苦情を聞いてさっそく現場調査に行ったのでありますが、苦情の通りに天井に穴があき、大きな染みが天井にも床にもいっていたのであります。いろいろと話をしているうちに、担当教師が、「雨漏りもさることながら、この校舎は航空騒音ならぬ風騒音で、風の強い日は児童が窓を廊下側も手で押さえなければ騒音で授業ができない。風の少し強い日には交代で児童が戸を押さえながら授業を受けている」とのことでありました。オーバーな、そんなことがあるものかと思いながら、私は鉄製の鴨居と鉄製引戸との関係を見て驚いたのであります。鴨居は、四角な溝であり、そこに入っている引戸は切り込みがしてあって、大きなアローワンスは少しの風にも揺られてガタガタと音を出す。しかも鉄製であるのでその音は非常に大きくなる。教師の話の真実であることがその構造を見てうなずけたのであります。ここにちょっと構造を書いてあります。こういうような鴨居です。鴨居の中に入っている戸は上から切り込んであって、何らこれの防御ができてない。現在、高木小学校の鴨居と引戸の関係がこういうかっこうになっているわけです。そうして風が吹くたびに子供が押さえてないと勉強ができない。こういうことであります。この姿を見て私は何たるずさんな竣工検査をしたものかと憤りを覚えてなりませんでした。また一方で、なぜ今日まで改善せず放置していたのか、学校管理の熱意のなさを痛感したのであります。高木小学校北側3階建鉄筋校舎不良校舎であると言わざるを得ないと、私は思うのであります。先ほど申し上げました雨漏りはもちろん、風が吹くたびに児童生徒がドアを手で押さえながら授業を受けるなんて、文教住宅都市の誇りに傷をつけるものであり、ナンセンスである、このようにしか思えないのであります。騒音を発生するドア、窓についても厳重な調査をなし、早急に補修修繕すべきであると思いますが、教育長の所信を伺いたい。  なお、高木小学校のみならず、この際各小・中学校を総点検し、新設校舎については業者のずさんな工事を見逃がしてはならない。万全の対策を立てていただきたい。また、既設校舎については特に児童生徒の安全と、安心して勉強できる教室の整備に全力を挙げてもらいたいということを強く要望するものであります。教育長の決意のほどをお伺いしたい。  第3点は「公園管理の強化について」であります。  武庫川公園は阪神間でも有名な広く美しい公園として、日曜日には他市からも出かけてくる人々が非常に多くなってまいりました。また、付近住民の篤志家から植木等の寄贈があり、公園を愛する人々が増加してきているのもまことにけっこうなことであります。ところが、これに反して最近特にサーキット族がこの公園に現われ、植樹をハードルに見立ててジャンプ走行するなど、せっかく手入れしたサツキ等が、ために無残な姿になっております。公園付近の住民からは失望と、市の管理の怠慢さに怒りの声が上がっております。市の公園課から、その対策として甲子園警察に相談に行っているようでありますが、警察では「道交法で取り締まることも出来ないので市のほうで管理してほしい」と言っているようであります。土曜日、日曜日と公園課から監視員を派遣している様子でありますが、捕えることもできなくて困っていると聞いております。何とか解決したいと努力していることは評価いたしますが、本年よりいよいよサイクリングロード建設計画のある今日、武庫川公園管理体制はこれでよいのか、抜本的管理構想を当局にお伺いしたいのであります。  以上で第1回目の質問を終わりまして、答弁によって自席より再質問することを明言いたしまして第1回の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ◎福祉事務所長(森原孝雄君) 援護資金の貸付枠の改正の件に関してましては、御指摘のように種々検討を行なう必要があると存じますが、本件に関しましては援護資金調査会の御意見を承ることになっておりますので、その慎重な御審議の結果を待ちまして、結論を尊重いたしまして善処いたすことにいたしたいと存じますので御了承いただきたいと存じます。 ◎教育長(竹村賢造君) お答えいたします。お尋ねの学校給食につきましての4点と、学校管理につきましてお答えいたしたいと思います。  まず、学校給食の第1点につきましては、学校給食を歴史的に見ますと仰せの通りでございます。しかし、学校給食は単に食べさせる、食事をさせるというだけでなく、非常に教育的な大きな意義を持っております。学校給食法第2条にも、「1.日常生活における食事について、正しい理解と望ましい習慣を養うこと。2.学校生活を豊かにし、明るい社交性を養うこと。3.食生活の合理化、栄養の改善及び健康の増進を図ること。4.食糧の生産、配分及び消費について、正しい理解に導くこと」、以上4つの学校給食の目標を持ちまして、私どもは現場の教職員の協力を得て実施しているわけでございます。したがって、「教科等」という中に位置付けまして、そして食事の指導を続けているわけでございます。西宮の学校給食は、特に給食会が発足いたしまして中学校で15年、小学校で22年、こういう長い歴史の中でそれぞれ工夫をこらしまして、学校現場と連絡をとりながら実施しているわけでございます。今後も子供たちに喜ばれる学校給食、しかも学校でやるということは、小学校6年、中学校3年、合計9年間のうちの、いわば3分の1の食事を与えている。しかも、3分の1といいましても体と頭を一番よく使う昼の食事でありまして、そうした点で栄養その他十分考慮をして私どもは取り組んでいるつもりでございます。しかし、先ほど御指摘のありました第2点目の父母負担の軽減の問題でございますが、これは学校給食に限らず父兄負担が非常に教育費において高まっているということ、これは非常に私も憂うべき問題だと思っております。特にこの学校給食の問題につきましては、給食費の値上げの問題について、前回にも御報告申し上げましたように、学校関係者あるいは父母、教育委員会の3者が十分練りに練って決定いたしました額でございまして、私どものほうも何とか低廉に押さえたいと努力しておりますけれども、何ぶん材料費その他が値上がりいたしまして意のようになりませんが、まず西宮市が現在決めております給食費、これにつきまして最善の努力をいたしまして子供たちに喜ばれる給食を進めていきたいと思います。しかし、他の市と違いまして、本市は小学校、中学校あるいは定時制を含めまして約5万人の給食人員を持っているわけでございまして、かりに10円の負担をするとしましても約1億円という費用がかかるのでございまして、そうした点で財政的にも私どもは父母の負担を軽減するために措置を講ずるというのは、現在時点では無理かと思っております。  なお、学校給食に関する予算としまして、私どもは人件費その他施設を含めまして6億以上の金をいただいているわけでございますが、そうした中でできるだけ効率的に学校給食会の運営をやっていく、こういう意味で一括購入、あるいは生産地から取り寄せて保存していく、こういうようなことを工夫いたしまして約23%の低い価格で仕入れております。こうしたものも学校給食会の努力の一つの現われでございまして、何とか学校給食会のほうで、共同購入の中で十分そういうことで使命を果たしていきたい、こう思っております。それから、いまお尋ねになりました阪神各市が共同して物資を仕入れるという考えはないか。もちろんこれは各市それぞれ事情があることでありますので、今後各市の教育長あるいは教育委員会とも協議いたしまして、品物によりましては、そういう点も十分考慮していきたいと思っております。  第4点目の、教育委員会として国その他にどういう働きかけをしたかということでありますが、これは都市教育長会あたりでは重大な問題として取り上げておりますし、私も4月の都市教育長会でそれを提言いたしまして県のほうに要望しております。ちなみに、4月24日の都市教育長協議会におきまして県及び県教委へ補助について陳情しております。なお、5月8日、9日の近畿都市教育長会におきましては緊急提案をいたしまして近畿都市教育長協議会名をもって各県あるいは県教委へ要望いたしております。なお、6月7日から始まります全国都市教育長協議会、ここに全国的な問題として給食の国の補助、このことについて緊急議題として出しております。なお、最近では5月31日に、昭和50年度の県及び県教委への予算要求の中にこの給食についての補助を申請しております。  なお、私どもとしましてはできるだけ、父母に代わって食事の世話をしているわけでありまして、この学校給食について父母に十分理解していただきたい、こういうことで、「学校給食を考える」こういう刷り物を5月31日付で全父兄に配っております。献立の内容とか栄養とか、あるいはその他給食の目標、こうしたものを刷り物にしまして各家庭に配付して、学校給食を親とともに考える、こういう姿勢が行政としても大事ではないか、私はこう思っております。これを配りました後において、またいろいろな父母の方から御意見が出てくるのを私は待っております。とにかく、私ども教育委員会、力は足りませんが、議会の皆さん、あるいは父母、そういう方々と力を合わせまして国・県に対して補助を迫っていきたい、こういう気持ちでおります。  それから、次の高木小学校の問題でございますが、この建築につきましては、昭和31年だったと思いますが、学校園の鉄筋化をやろう、木造を鉄筋化しようというので学校建築委員会というのがあの当時できまして、そうして鉄筋化していった。その鉄筋化をしていく場合に、何とか単価を低く押さえる方法はないかというので、いわゆる西宮方式の、現在の南のベランダ方式の建築が考えられたわけでございますが、この木造建築を鉄筋化するために、しかも単価の低減を図るために3点ほど考えられたと思うのですが、まず第1は、南側を開放廊下にするということ、第2は、構造を逆スラブ方式にする、第3は、建具については将来鋼製建具に取り替えるということで、枠は鋼製で建具は木製にする、こういうことで、いまから思いますと非常にお粗末な建物であると、私は思います。私もこれができ上がったときの校舎に入った校長でございますが、しかし、その後いろいろ改革されまして、だんだんいい学校が建っておりますが、しかし、この方式の建物は小学校で13校、中学校で6校、教室数にしまして約272教室ございます。これを鋼製に換えていくとしますと1教室当たり100万、約3億円が必要であります。そうした点で今後計画的にこの点を改良していきたい、こういうふうに思っております。  それから、先ほど御指摘のございました風害の原因でございますが、ただいまの建築で建築時より15年を経過して、先ほど申しました木製でございますために乾燥収縮しております。いわゆる鋼製の枠との間にスキ間ができて、北の強い風の折に建具が振動して戸鳴りが起こっている。戸がガタガタと鳴っている。この処置につきましては、昭和41年にも戸鳴りが起こりまして、対象校にいわゆる便利締りという金具を支給いたしました。これは応急の処置でございます。それをまた再度検討を加えまして、ピンチブロック等の固定するものを考えていきたいということで、現在それを進めております。  なお、雨漏りにつきましては、昭和42年度の決算市会でも御指摘を受けまして年次的に補修を実施しておりますが、昭和49年度は高木小学校を含め被害の大きい小学校5校、中学校3校について目下着手しておりますし、また、準備、手配をしております。この補修につきましては、新設あるいは改築、それ以上に私は十分ふだんから注意しなければならないということを申しておりますし、なお、49年度は2億5501万円という多額の工事請負の予算をいただきましたので、早急にこれを進めていきたい、こう思っております。ただ、御指摘のありましたように、悪い意味でのお役所式ということを言われるのはまことに残念でございます。私どものほうも施設課を充実いたしました矢先でございますので、できるだけスピーディに事を運ぶように、本当に喜ばれる教育委員会として条件整備の本領を発揮していきたい。さっそくこういう点は実行していきたい、こう思っております。  以上でございます。
    都市計画局長(杉山武君) 武庫川公園の管理につきまして御答弁いたします。  武庫川公園につきましては、御承知の通り公園内におきましていろいろ禁止をしております事項を記載いたしました立看板を増設するとか、あるいは巡視員を強化して、そういった禁止行為をしておる方々に注意を与えるとかいうような努力をいたしておるわけでございますけれども、何ぶん武庫川公園は非常に広範な区域に及びますし、また、御指摘の通り警察による取り締まりも困難な事情もございますので、十分な管理が行き届かず利用される皆様方にたいへん御迷惑をおかけしていることにつきましては公園管理者といたしまして、まことに残念なことだと思っております。こういったことにつきまして、今後の方針といたしましてはやはり抜本的な対策を立てなければならないということで、いろいろ現在工夫をこらしているわけでございますけれども、たまたま御承知の通り、昭和49年度におきまして武庫川公園にサイクリングロードを造るという計画がございますので、こういった計画の中で御指摘のサーキット族などが入らないような管理面の施設を考慮したいというふうに考えておりますし、また、そういった施設面だけでは十分でございませんので、今後公園内におきますモラル等の高揚にも努めるような啓蒙運動も考えてまいりまして、公園管理の万全を期してまいりたい、このように考えております。 ◆13番(森豊君) ただいま担当部局からそれぞれ答弁をいただいたわけでありますが、第1点の援護資金の枠拡大については、援護資金審査会を通して、その結論を得なければならない、このような答弁を得たわけですが福祉行政の担当者は少なくとも現在の経済情勢から、現在の援護資金の枠は大幅に広げなければならないという構想の中で、援護資金の審査会にこの点についての要請をしているのかどうか、この点をはっきりお伺いしたいのであります。  次は教育委員会関係でありますが、先ほど答弁がありましたが、西宮市の給食対象人員は約5万人である。1人10円を助成することにしても、莫大な金がかかる、こういうように答弁があったわけですが、私は1人に10円やれと言った覚えはないわけです。芦屋市は、第3子以上の義務教育を受けている子供に500円の免除をしておる、この人員の対象は何人あるか御存じですか。こういうような問題が上がってきているにもかかわらず、一体西宮市の義務教育を受けている子弟の第3子以上は幾人いるかこういうことを教育委員会の担当者に聞いても、そういう資料はございません。はなはだ給食費問題については関心が低い。こういうことを私は話の中から受け取ったのであります。児童手当が今日国によって行なわれておりますが、この児童手当を国が行なうようになるまでには、各地方自治体が先取りして自治体の中でこれを実行してきたからこそ、児童手当が国によって行なわれるようになったわけです。そういう意味からいっても、少なくとも何らかの形で給食費問題についても援助する、こういうような西宮市の考え方でなくてはならない。せっかくこの間の署名を持って市長並びに教育委員会に陳情した人の誠意に応えるためにも、私は何らかの形を出してほしい。こういうことを強く要望するものです。芦屋が第3子以上をやっていても西宮は少しもやらない。こういうようなままでいいのかどうか、再度お伺いをしたいのであります。  それからもう一つは、給食材料費の安定のために共同購入している、なるほど西宮市は各学校別に給食をやっておりません。各学校が共同して購入態勢はとっておりますが、いま経済狂乱の中で、各地の自治会等においても産地から直接購入して自分たちの生活防衛をやろうという動きが非常に盛んになっております。こういうときに少なくとも西宮市の給食費の安定、少しでもいい品物を安く購入するために産地等と直接の交渉をやった形跡というものは少しも見受けられていない。こういうようなことで、はたして給食費に関しての低廉かつカロリーの多い物を供給しようという熱意があるのかないのか、こういうこともお答えを再度願いたいと思うのであります。そもそも学校給食費の砂糖あるいは小麦粉には25%の関税がかかっております。少なくとも給食に使う、こういうような品物については関税は当然免除すべきである。こういうような点で要望したことがあるかないかということを伺いましたが、直接この点には答弁がなかったので再度答弁をお願いしたいと思います。  また、先ほど公園管理についてのお答えがありました。抜本的にサイクリングロード建設とともに考えていきたい、そういうような考えを持っているが、いまどういう構想を持っているのかということについては答えがなかったわけであります。モラルの高揚とかそういうことは私の質問の中に入っていた、除いただけのことです。いまから考えるというのじゃなくて、いまの段階ではどう考えているのか、こういうような点はこういう具合に考えていくのだ、こういうような点についても再度お答えを願いたいと思います。 ◎福祉事務所長(森原孝雄君) 援護資金の貸付額の枠の拡大でございますけれども、大幅に拡大する方向で図っているかという御質問でございますが、御承知のように貸付金でございますので、一般情勢としまして物価の変動経済状況の実態等を見ますと、貸付枠の拡大は必要であろうと存じますけれども、貸付金でございますので返済を伴うわけでございます。したがいまして、返済の点等も考慮いたし、なおかつ現行条例では連帯保証人を付けることになっているわけでございますが、それらの点も十分考慮しなければ、かえって増額することが保証人が得にくくなるという現象を生じまして、むしろ利用しにくいということになっても目的と逆行する結果になると思いますし、その辺のところが非常に微妙でございまして、それらの点を考慮しながら、どの程度に枠を広げるべきか、そうした点を審査会の御意見を十分尊重していきたい、このように考えているわけでございます。なお、考えようによりましては、援護資金の種類は現在10種類ございます。したがいまして、各1種類ごとにそれぞれ考え方をまとめる必要があるかと存じますが、いま具体的にどの程度の額ということは、先ほど申し上げましたような非常に微妙な点がございますので、慎重にお答え申し上げたい。とにかく、まず援護資金審査会の御意見を十分拝聴してみたい、このように考えているわけでございます。 ◎教育長(竹村賢造君) 3点についてお答えいたします。  まず、第1点の芦屋の例でございますが、この点につきましても私どもは検討いたしました。大体3人という子供の数、これは出現率が1.5%、こう踏みまして700人から750人程度になる、こういう予想を持ってその点についても検討いたしましたが、一応私どもは食費は御父兄に負担願う、こういう考えでございます。  第2点の共同購入の件でございますが、これは給食会におきましては、かなり精力的に低廉購入につきましては努力しておりますし、また、産地購入につきましても、かなり人手がいることでもありますし、そうした点につきましては十分今後検討し、また、良い方向に進めていきたい、御趣旨を体しまして努力していきたい、こう思っております。  3点目の関税の問題でありますが、砂糖と同様、小麦粉その他につきまして、それも含めまして教育長会として国のほうへ要望しております。特に6月7日、県の教育長協議会で意見をまとめまして、農林省等に要望することにしております。  以上でございます。 ◎都市計画局長(杉山武君) 武庫川公園の当面の管理方針につきまして御答弁いたします。  武庫川公園の当面の管理方針としましては、立看板の増設をするということ、それから巡視員につきましては、人員の許す限り、さらに強化を図りたい、このように考えておるわけでございます。  警察の問題につきましては、御指摘のようにサーキット族を道交法によって取り締まれないという警察の見解でございますけれども、道交法以外の法律によって取り締まれないかということを、さらに警察と相談をいたしまして武庫川公園の管理の万全を図ってまいりたい、このように考えております。 ◆13番(森豊君) 先ほど援護資金のことについて答弁があったわけですが、私が入院患者の例を引いて話をしたのは、高額に貸せば、やはり貸付金だから返すときにたいへんだろうから、たくさん貸すのも問題がある、こういうような答弁があったわけですが、高額医療というのは3万円以上については国民健康保険から返ってくるわけです。したがって、3万円以上、10万円であろうが15万円であろうが、審査の結果返ってきますから、審査の結果幾らか減るような場合があっても、ほとんどは返ってくるわけです。だから返済の可能性というのは100%あると考えてもいいと、私は思うわけです。そういうことで、その返ってくるのに2カ月間を要するわけですが、その間のつなぎ資金に非常に困っている家庭が多く出てきたこれは5月中に私の手元でそういう問題の相談を受けたのが約5件あったわけです。その中の一人は、やむを得ないから家を売ろうかとか、店を手放そうか、こういうような相談に来た人もあったわけです。それで国保のほうに何回も交渉して、西宮の中央病院関係は、2カ月だから辛棒してやってほしい、2カ月だけ待ってやってほしい、こういうところまで話をして、それじゃあ何とか辛棒しようかという話まで出たことがあるわけです。こういうように医療関係につきましては、あなたが先ほどおっしゃったように援護資金の中には10種類もある。だから一つ一つ状況が違うので、その点は一つずつよく考慮してみたい、こういう話がありましたが、どうかひとつ、こういうような医療関係の援護については、高額医療費というものは、今度制度ができたわけですから、その医療費を頭の中に入れて現実に合った援護資金の枠をつくってもらいたい、こういうことを特に要望しておきます。  それから、教育委員会のほうにお尋ねをしたわけでありますが、先ほど芦屋が第3子以上500円の補助をしている。しかし、再質問に対して、西宮はどうしてもいまの段階ではそういう補助はできない、こういうような答弁があったわけですが、750人の第3子以上の児童に500円の補助をしたと仮定しますと、10カ月で375万円です。この西宮の大世帯で、しかもわずか375万の金がねん出できないわけがない。教育委員会教育長の考え方の中に、やはり学校給食というのは、教育をするための学校給食であるということを発言しておきながら、一方では、これは昼弁当を学校で便宜上栄養の高いものを与えているのだ、こういうような考え方がひそんでいるのではないか、そういうような考え方から、そういうことを平気で答弁ができる。こういうように私は受け取るわけです。真にこれが義務教育課程の中に西宮の教育委員会が位置付けているとしたら、たしかにわずか750人に対する500円、10カ月でわずか375万円で西宮の教育委員会は、このように給食費に対してはあたたかい熱意がある、こういうことを市民の皆様方に感じてもらうということは非常に大きな教育行政の上でもプラスになると思います。私は、この問題については要望を受けた市長にも併せて答弁をお伺いしたい。  それから、先ほど私が第2の段階で質問しませんでしたが、高木小学校の北の校舎の3階建は非常に安くしよう、そうして鉄筋化の促進をしようということであまり建築が良くなかった、こういうような答弁でした。これ以後非常に建築が良くなってきた。悪ければ速やかにそれを改造しなければならない。これはさっき33年と言ってますから、随分長い間その状態のままで放置していた。新しい学校に入る人は、いま教育長の答弁によると、非常に施設が良くて、そしてその中で教育を受けていく。既設の古い校舎の人たちはガタガタする戸を押さえながら授業を受けていかなければならない。教育の機会均等という立場に立っても、はたしてこれでいいのかどうかということを考えるわけでございます。あなたは先ほどから、旧校舎の改造をやっていくと完成するのに約3億かかる、こういうようにおっしゃいましたが、これは3億かかっても勇断を持って速やかにそういう施設の改造、補修はやっていかないといけない、私はそういうように決意をして、これからそれに取り組みます、これくらいの新しい竹村教育長の教育方針を承りたかったわけですが、そういうような弱い答弁では私ははなはだ残念です。もう一回この点についてもお答え願いたいと思います。 ◎教育長(竹村賢造君) 老朽校舎の補修につきまして、仰せの通りでありまして、私どもは、いただいた予算の中でまず三つの点を考えております。第1は、年次的に逐年計画を立てまして、それでやる。もう一つは、緊急的にやらなければならないもの。それと一般の補修。こういう3点にしぼりまして、特に緊急を要するものにつきましては重点的に早くやる。その他につきましては年次を追ってできるだけ早急に管理をしていきたい。こういうふうに思っております。特に補修あるいは維持管理につきましては、十分私どものほうも力を入れておりますが、なお多額の予算を伴うことでもございますし、また新年度におきまして十分その点を配慮して強力に進めていきたい、こう思っております。 ◎市長(辰馬龍雄君) 御指摘の給食費の問題における芦屋市の政策云々でございますが、給食費のいろいろな問題、これは父兄にとっても大きな関心事でございますし、問題でございます。また、それを受けて教育委員会もいろいろな問題で先ほどからも教育長が答弁しておりますように、委員会の中においても国に要望するとか、対策を一生懸命やっておるということでございますが、ただいま御指摘の芦屋市の問題でございますけれども、この問題につきましては、いろいろ教育行政の中で方針を打ち立てているものでございますが、市長といたしましても芦屋市の問題、十分承知しておりません。ですから、よく教育委員会と相談いたしまして、そういう中においてどうするかということを決めてまいりたい。いまの教育長のお話では多少芦屋市の考えと異なっておるようにも、私、聞きましたので、よく相談をしてまいりたい、こういうように考えます。 ◎教育長(竹村賢造君) 学校給食の位置付けについても、私が一番最初にお答えしました趣旨でやります。ただ、飯を食べさせている、そういう考えはございません。教育的に処理をしていかなければならない、これは最初に申し上げました通りでございます。  それから、父母負担軽減につきまして、食物、体の中に入るものについては御父兄に負担していただく、その代わりに私どもはできるだけ低廉で材料を購入し、献立を工夫し、できるだけ献立の費用を押さえていって、給食費の値上げはできるだけしないように、そういう方向で進んでいきたい、こういうことでございます。 ◆13番(森豊君) 私が教育長に給食の位置付けについて何回も尋ねているのは、義務教育というのは無償だということが前提です。しかも、それが義務教育教育課程として給食をやっているのだという以上は全額無償にするのが当然だけれども、経済状態がそこまでいかない、だからこういう配慮をしていきたい、これであってこそ給食の位置付けが義務教育の課程の中に入った、こういうように認識できるわけです。ところが全然それがなされないということは、給食はあくまでも昼食の支給なのだ、こういう考え方があるのじゃないかということを先ほど言ったわけです。  市長に引き続いて質問しますが、市長はこの間3万8000人、約4万に近い署名を持って市長のところに陳情しに来た、こういうことに対してあなたは一体どういうように感じられたかということです。しかも財政規模の少ない芦屋ですら第3子以上については500円の助成をしようとしている。教育委員会に金さえ渡せば喜んで出しますよ。金がないからできない。限られた金の中で……、こういうことを言っているわけです。当然、この際市長は決意をして、まず政府が一日も早く、この給食問題を助成できるように地方自治体から皮切りをしなければならない。しかも芦屋がやっているんだ、西宮は芦屋に負けるわけにはいかない。あなたは文教住宅都市宣言までされた代表者です。そういう人がよそより遅れるようなことであってはいけない。こういうように決意してもらいたいと思うわけです。いまの答弁では、教育委員会の考え方もああいう考え方だからということで、非常に希望の持てない答弁でした。少なくとも、教育委員会とよく話し合って皆様方の要望に応えていきたい、このくらいの答弁はあってしかるべきだと思います。再度答弁を求めます。 ◎市長(辰馬龍雄君) 再度お答えしますが、この問題はやはり教育委員会の中において、どういうようにやっていくかという方針を、まず打ち立てるべきだと思います。そういう中において市長のほうにいろいろ、こうやってほしいというようなことがあれば、私もそれを拒むものではございません。従来そういうふうな方向で私もやっております。そういう中において、やはりこの間たくさんの署名を持ってこられたお母さん方の苦しみというものについては、私は、非常に真剣に考えております。そういうことで、あの場合も、国へ行くからというようなおことばもありまして、がんばって下さいというようなことで、お互いに別れたということでございます。以上のようなことでございまして、もとより、児童のいろいろな問題についての教育行政の一そうの西宮の飛躍のために、私も努力しているというのが現状でございます。 ◆13番(森豊君) いま市長が、教育長がどういう考え方をするかによって変わってくるのだ、教育委員会でどういう考え方をしているかということによって市長に要望があれば考える、市長はこういうあたたかい話をされたわけですから、その立場で教育委員会は給食費の助成については考えてもらいたい。あなたはかたくなに、いま言っていることを言い張らないほうが、あなたのためにもいいのじゃないか、(笑声)こう思うわけです。それでこそ、あたたかい教育行政だ、教育長だ、こういうようになります。お願いします。いますぐに答弁を求めても、急に切り換えるわけにいかないだろうと思いますけれども、これは強く要望して、また、委員会に付託されたときには、委員会の皆様方によろしくお願いをしておきたいと思います。  以上で質問を終わります。 ○議長(東内三男君) 次に4番 小牧裕子君。           (登 壇) (拍 手) ◆4番(小牧裕子君) 日本共産党・革新無所属西宮市議会議員団を代表いたしまして一般質問を行ないます。  通告いたしております問題が非常にたくさんございますので、質問は簡単にさせていただきますから、答弁も要領よくお願いをしたいと思います。  まず最初に、MU計画についてであります。  武庫川団地建設委員会についての専門委員会の答申がまとまった、このようなことを伺っておりますが、この団地の性格は、住宅に困っている庶民への住宅供給ということにあるのかどうか、この点について当局の考えを聞きたいわけであります。予想される家賃、入居資格の収入基準、また、分譲が非常にふえているということですが、その分譲はどの程度になるのか、これが第1点であります。  次に、かりに50年度中に2000戸が完成するとすれば、51年4月には差し当たって必要な公共施設が整備されていなければならないと思われますが、9600戸に比べれば2000戸はごく小さく見えるかもしれませんけれども、一挙に7000人以上の人口がふえることになる、この点はどのように考えておられるのか、お尋ねいたします。  第3点には、特に高校問題についてお尋ねをしておきたいと思います。この問題につきましては、昨年12月に開催された定例会におきまして、すでに一般質問の中で指摘いたしました通り、武庫川団地などができない状態のままでも、公立高校の増設は、少なくとも毎年一校実施していかなければ、開門率はともかくといたしましても、47年3月の中学卒業生並みに15の春を泣かなければならない子供を減らすことはできないのだということを申し上げましたけれども、特に本年度大阪の私学入学から締め出されたという状態の中で、事態はますます深刻になってまいります。そこで、MU計画関連高校については、団地敷地内に余地がないということが明らかである以上、たとえ2000戸の着工といえども、建設までに一応の計画を明示すべきでありますが、ここに、いつ、どう、こういう点が明らかになっていないようですが、一方昭和50年4月開校予定の県立高校でもってずるずるとお茶をにごすような心配はないのかどうか、どのようにお考えになっておるのか伺っておきます。  次に第4点として、去る3月29日東京都江東区が住宅公団との間で公団住宅2784戸の公団住宅建設について了解点に達したとして、その内容が公表されておりますが、この点について御存じかどうか、お伺いいたします。  以上がMU関係の質問であります。  それから次に、いま厚生省でも再検討をすると言われているAF2の問題についてお伺いをいたしたいと思います。有害添加物、特に有害食品の問題については、45年当時、チクロの使用禁止問題をめぐりまして非常に大きく問題になったことは、皆さん御記憶があると思います。そのときにも私どもは主張いたしましたのですけれども、このAF2、フリルフラマイドなるものの毒性が問題になっている今日、市としては何をやってきたのか、特に、学校給食や保育所給食、病院、生協食堂等の材料の購入先の製品にそういうものが入っているのかいないのか、このような点検をしたのかどうか。そして、そういうものを使用しているおそれのある商品の分析検査はどこでどういうふうにされるのか。また、市にそういう検査能力があるのかどうかということについての調査をされたのかどうか。また、市内のメーカーでこれを使用しているのはどこか、あるいは、伊藤ハムとかかねてつなどでは使用されていると聞いておりますけれども、そういう企業等に対して使用中止の申し入れをされたのかどうか。また、とうふ、あげというものには夏季に使用されると聞いておりますが、これの使用、不使用を明示されるよう指導されるべきではないかと思いますが、この点についてはお考えになったことがあるかどうか、お尋ねをいたしたいと思います。  次に、教育委員会関係の問題でありますけれども、まず新設中央病院内に病児学級を設置されるようにということが、ネフローゼ等の長期療養児童の親から強く望まれているという実情の中で、病院建設計画の具体化以前には、病院側と教育委員会側で協議中であるということも聞いておりますが、この点は、その後どうなったのか。西宮市内には、長期療養児童のための、療養しながら学習をする施設がなかったために、あるいは三田の上野ケ原の養護学校に、あるいは神戸の市民病院に入ったり、さらに、加古川まで行ったりしております。また、大阪府下では、市民病院にはすべて病児学級が設置されていると聞いておりますけれども、それらの協議はどのように進んでいるのか、お聞きしておきたいと思います。  それから、ただいま森議員のほうから詳細にわたって学校給食費についての追及がありました。私は去る3月の議会における代表質問の中で、学校給食について3点をあげて、行政のほうで真剣に取り組まれるように要請をしたのですけれども、その後、あまり積極的な姿勢が見られないことは、いまの森議員に対する答弁によっても明らかですが、私がここでお聞きしておきたいのは、3月28日に、県の教育委員会が1月20日から突如として牛乳の値上げをした、その値上げ分を県の健康教育公社を通じて野菜などの現物支給によって県費負担にすることにきめた。このように聞いておりますが、先ほどの教育長の御答弁にもありましたように、学校給食法では、材料費は保護者負担だということを楯にして断わりながらも諸物価が狂騰している状況を配慮した特別の措置である。これは県下一円の運動にこたえざるを得なくなったために、このような姿勢を示さざるを得ないところに来た一つのあらわれであったと思うのですが、西宮市はこの間、牛乳の値上げ分に見合う本数をカットして子供の栄養を低下させ、しかも業者に対しては不当だということで値上げ前の牛乳代しか払わない、こういう複雑な経過があるわけでありますが、今回の県当局の措置は西宮市に対しては一体どういうふうになってくるのか。私たちは兵庫県政は全国で最低の県政だと思っておりますけれども、内容はどの程度のものであるかはわかりませんけれども、このようなかっこうさせざるを得ない事態の中で、西宮市は一体どうされるのか。たとえば、この前も言いました給食会の運営費全額市負担ということについては、いまだに補正予算も組まれておりませんが、ごくわずかの金額で済むことですし、また森議員から追及のありました、芦屋市並みに第3子以上のものに対して500円の補助を出す、こういう問題でありますが、材料費の補助は出せないという立場で検討したがだめだった。こういう御答弁になっておりますけれども、特にそういう措置をとるまでもなく、就学奨励金の対象を大幅に広げて減免措置をとっていくということで、ほんとうに、二人の子供が給食代を学校に持っていく場合、5000円でとまらないわけです。もちろん給食代だけではありませんから、3人の子供が行くことになれば、非常に大きな出費になってくるわけですし、義務教育無償という原則は一体どうなったのかという声は当然起こってきます。義務教育無償という観点から言いますと、所得の多寡にかかわらず、すべての子供を無償にする方向で進めなければならないと思います。もちろん、これは一挙に解決する問題だとは思いませんけれども、少なくとも、当面この対象を広げていって、物価狂乱のこのときに、しかも教育の、ほんとうの意味での正常な状態を取り戻すために、給食の内容を落とさないで、さらに低廉な価格で物資を購入するのに苦労しておられるそうですけれども給食代を上げまいとすれば、内容が低下することは明らかでありますから、この点について今後のお考えを明確にしていただきたいと思います。  次に、5段階相対評価についてお尋ねをしたいと思います。指導要録の改定によりまして非常に学習内容が複雑怪奇になってきている。むかし中学校で習ったことを小学校で習うようになり、高校で習ったことが中学校で出てくる。こういう事態になっております。46年2月の全国教育長連盟の調査では、半数の子供がわからないのだ、こういう数字が発表されて世間の親たちは驚いたわけですけれども、こういうことはすでに御承知だと思います。現在、高校生になっても、3分の1プラス4分の1が7分の2だ、こういう答えを平気で書いたり、小学校6年になっても1000mが1㎞であるということがわからなかったり、5年になっても九九がわからないということがはじめて発見されて、先生のほうが愕然とする、こういう事態が起きているわけでありますけれども、現行の学力評価の問題について教育委員会として真剣に考えなければならない時期ではないか。大学を卒業したばかりの新任の教員が一学期の通知簿を渡すときに、最も深刻に悩みますのは、良心的な、いい教育をしたいと思えば思うほど通知簿をつけるとき、いやでも応でも5段階の振り分けが行なわれており、各学校では、2段階、3段階という形がとられておりますけれども、指導要録には依然として相対評価の5段階が明示されておりますので、どうしても「1」の子供をつくらなければならない。そうすると、教師としては一人一人の能力を伸ばすことよりも、何でこの子を「1」にしなければならないのか、「2」の子供はだれにしたらいいのか、こういうことで悩まなければならないという、まさに差別と選別の教育が実際には行なわれているわけです。ところで、市内の中学校、小学校では、生徒に渡す通知簿については、それぞれの学校で創意工夫がされていることは知っておりますが、学習指導要録の5段階相対評価については、これは教育委員会の権限になっておりますので、これを廃止して、各教科、各学年ごとに学習の到達目標を設定して、たとえば、小学校の2年生については、九九がちゃんとわかっていなければならないのだ、そして、それがどれだけわかったのか、それから、3年生では分数はここまで、4年生はここまで、こういうことははっきりしているはずですし、個々の先生が実際に授業をなさっているときには、そういうめどを持ちながら進めなければ、現場の教育というものはやっていけないものですので、学習の到達目標を設定して、その到達度を明らかにする評価方法を採用すべきである。東京、京都、大阪で5段階相対評価をやめるということに踏み切られるという方向が明らかになっており、すでに京都府の教育委員会はことしから高校で採用し、さらに各市町村の教育委員会に対して小・中学校でもこの方法を採用するように指導をしておりますが、残念ながら兵庫県ではそういうふうになっておらないわけで、西宮市の教育委員会としてはこの問題について検討をされたことがあるのかどうか。そうして、これに踏み切れない隘路はどこにあるのかということを明らかにしていただきたい。  それから、これは通告をいたしておりませんが、簡単なことですので、あわせてお聞きをしておきたいと思いますが、老人問題についてであります。先だって市内の老人クラブ連合会総会が開かれましたが、あのような集会に出てこられるお年寄りは活き活きとして張り切っておられるように思うのですが、私は、働きながら入所できる軽費老人ホームがどうしても必要じゃなかろうかと思うわけですが、この点につきまして早急に予算化して、これを実施するお考えはないのかどうか、この点だけお伺いいたしておきます。  以上で第1回目の質問を終わります。  答弁によりまして自席より再質問させていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(東内三男君) ここで暫時休憩いたします。           (午後零時05分 休憩)           ─────────────           (午後1時58分 開議) ○議長(東内三男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  小牧裕子君の質問に対しまして当局の答弁を求めます。  まず、市長公室長。 ◎市長公室長(中村哲也君) お答えします。  MU計画に関する御質問の第1点は、家賃についてでありますが、現時点における公団の試算によりますと、2DKで5万5000円でありますが、傾斜家賃制度の採用によりまして、当初の5年間は1万円の軽減で4万4500円となる見通しであります。以後5年間、毎年2000円ずつアップして5万5000円に到達する仕組みになっております。この制度は、7年ないし10年に傾斜家賃制度適用期間が近く改定される見通しでありますが、MU委員会でいろいろ御審議願いました家賃に関する条件として、傾斜家賃制度の拡充について今後も一そう働きかけていくよう、こういった条件も付されておりますので、市といたしましては、これが改定方を働きかけてまいりたいと考えております。また、賃貸契約に関する入居資格は、月収10万円以上、もしくは家賃の4倍以上というたてまえになっております。分譲住宅の場合は、現時点における試算では、1400万円の即金払いになっております。  これに関連して、これが現在の住宅事情の緩和に役立つかどうか、こういうお尋ねでございます。公団住宅の現在の計画は8600戸であります。賃貸、分譲ともに、市民優先入居率を5割まで広げていくという方針でもございますし、また8600戸のうち、1000戸分は市営住宅建設用地として確保する見通しでもありますので、総合的に考えた場合、家賃の高い問題、これはある程度残りますが、全体としては住宅事情の改善に寄与するものと考えております。  第2点目の御質問でございますが、51年度当初に最初の入居が予定されるわけでございますが、それまでに最低限必要な公共施設の整備はできるのかという問題でございますが、これについては、MU委員会の御答申を踏まえまして、近々に公団法34条協議に対して市長が回答を行ないました後に、市と公団間において条件をめぐる協定書を締結し、さらにこれらに基づくところの基本計画、実施計画の協議に移っていくというプロセスがあります。そのプロセスの中で、51年入居までには最低限確保しておくべき施設については整備をさせるように話を進めていきたい、このように考えております。  それから第3点のMU関連高校の問題でありますが、これはMU委員会において主要な論点の一つでもございます。したがいまして、MU委員会の御答申にうたわれております、「条件の7」に即しながら、県立高校用地の確保につとめてまいりたい、このように思うわけでございます。すなわち「条件の7」と申しますのは、「MU関連高校につきましては、用地の確保を条件に県の内諾を得ているという回答があるが、さらに確実を期すため、公団法34条協議の具体的条件として、建設場所、設置時期、計画等について県と公団との間で確約が交わされ、誘致が具体化するまで2000戸の入居を認めないとの強い意思で公団と協議する」というふうな内容になっております。こういう内容に即しながら公団と折衝してまいりたい、このように思います。  それから、第4点目の江東区の問題でございますが、先般MU委員会の御視察を願ったわけでございますが、東芝工場跡地に公団住宅建設の協議があり、現在、区と住宅公団で折衝中であると聞いております。最近、江東区より開発指導要綱に基づくところの申し入れをしたと聞いておりますが、公団からはいまだ正式回答が出されていない、このように聞いております。  以上でございます。 ◎教育長(竹村賢造君) 3点についてお答えいたします。  まず第1点の病弱児学級の設置についてでありますが、私、就任早々、幼児いわゆる障害児の教育について総会計画の策定をさせておりますが、この問題はすでにそれを組み込んで、目下検討中でございます。なお、新病院建設に伴いまして、具体的な構想として病院に申し入れをいたしましたところ、非常に理解と熱意を持って病院のほうで計画を立てていただいておりますので、施設面については病院、その他病弱児学級に対する条件整備につきましては、市教委あるいは県教委とのかかわりの中で条件整備を早急に進めていきたい、そして50年開設をめどにしております。  それから学校給食の問題でございますが、まず第1点の1月21日から2月7日までの牛乳カット分でありますが、この値上げ分につきましては5円18銭掛ける人数、338万7497円相当分を7月9日に現物をもって県から支給する、こういうことになりまして、そして、5品目の中でスクール・ハンバーグ、砂糖、こうしたものをもらう予定になっております。したがいまして、現物支給によって先ほど申しました金額が浮くことになりますが、この金の使途につきましては、給食理事会、評議員会で検討してもらうことにいたしております。  なお、お尋ねの第2点目の学校給食会の運営でございますが、運営費につきましては、3カ年計画で一応解消していくように私のほうでは努力したい、このように思っております。  給食に関する第3点目の就学奨励金の拡大といいますか、現時点では非常にむずかしい問題もございますが、森議員からも先刻叱咤激励をこめましての御助言もいただきましたし、そういう点も含めまして将来は検討していきたいと思っております。  次に、5段階評価、教育評価についてでありますけれども、これは学校教育始まって以来の問題であろうかと思います。特に御指摘がありましたように、おくれを出さない教育の重視、こういうことがまずなければ、正しい教育評価との裏表になると思います。特に基礎的な学力、体力、情操、こうしたものを身につけさす、そうした中で教育評価というものを考えなければならないと思いますが、相対評価がいいか、絶対評価がいいか、これはそれぞれ長短がございますが、特に私たちはどうかすると、教育評価というものを知的なものに考えやすうございますけれども、知的なもの、あるいは技術的なもの、技能的なもの、情操的なもの、その他子供の教育に関してはいろいろな面があります。そうした面を基礎的に十分教育をしていく中で、理想としては、いわゆる個人についての到達点を記録していく、これが理想的だと私は思っております。しかし、個人のほんとうの到達点を見ていくためには、先ほども申し上げましたようにおくれを出さない教育の重視、そういう中で現在非常に多くの仕事量をかかえております学校現場といたしましては、教育内容の検討、あるいは児童生徒の定員を下げていく、あるいは教師の定員をふやしていく、こういう運動を一方で起こしながら、評価の問題を十分考えていかなければならないと思います。  そこで、5段階評価、相対評価の問題でありますが、これはガウス曲線いわゆる正常分布曲線、これを絶対に守って使用するものではございません。それには一定の比率を定めて児童生徒を機械的に割り振りしてはならない、こう思っております。児童生徒の平素の学習態度を加味する、あるいは相対評価に一部絶対評価を加味する、こういうようなことから、やはり5段階評価に対して信頼性と客観性がなければならないと思います。そうした点で、児童個々の実力を、いわゆる基礎的な到達度を十分踏まえながら、研究を現在市内においても進めておりますし、小学校でも、2段階、3段階いろいろ工夫をしてやっております。しかし、5段階そのものにあっても、いわゆるガウス曲線に合わせるものではございません。評価の問題につきましては、あるいは学習指導要録の問題につきましては、こうした点は指導課を中心に、小学校においては5年前から評価委員会を持っておりますし、中学校のほうも指導要録検討委員会、これは仮称でございますが、研究を本年は進める予定でございます。  なお、これを西宮市単独で指導要録を変えることはできないのか、こういうお尋ねでございますけれども、いろいろな問題がございますが、直ちに西宮市でいまの指導要録を変えてしまうことはできません。したがって検討委員会の中で十分に西宮市としての実態を踏まえて、県にも働きかけ県教委の方向づけに西宮が主導的にやってまいりたい、このようなことを考えております。ただ、指導要録の5段階につきましては、高等学校の兵庫方式の選抜の中で10段階評定というものがございます。そういうものとのかかわりの中でいろいろと問題もございますが、しかし、この指導要録が20年間保存されるということを考えますと、非常にむずかしい問題があり、慎重に考えなければならぬ、その中にいわゆる20年間差別されたものが、あるいは選別されたものが残っていくというところに問題があると思います。そういう点で十分にこの20年間という保存期間を持つ指導要録の5段階評価、あるいは相対評価、絶対評価を含めまして十分検討していかなければならない重大な問題であると思っております。  以上3点について御答弁を申し上げます。 ◎民生局長(三村幸治君) AF2等、いわゆる有害添加物に対する対策についてお答えいたします。  ソーセージやとうふなどの食品に添加されております合成殺菌剤のAF2フリルフラマイドの毒性なり突然変異性などの点で食品添加物として疑問がある。有害説が高まってきておることは御指摘の通りでございます。このことについては、御承知のように本年の5月13日に開かれました食品衛生調査会の総会におきまして、専門家の立場から再検討してほしいという申し入れを行ないまして、同調査会はこの申し入れを受けまして、学問的な立場からの最終結論を得るには最低2年はかかるということで、とりあえず早急に使用を停止するかどうかの意見をまとめ、厚生大臣に建議する、このように聞いておるわけでございます。また、県におきましても、各保健所長宛にAF2の食品への使用につきまして製品の低温保持を行なう等、食品添加物を使用しない方法によって食品の衛生を維持し、でき得る限り使用しないように指導願いたい、このような通達が県の衛生部から流されておるというのが現状でございます。  市といたしましては、これの分析検査をどこでするのかという問題でございますが、この検査の問題については、現在県の研究所でやっておるようでございまして、これは食品衛生法に基づきまして当然保健所がやるべきである、このように考えておるわけでございます。しかし、保健所では現在できないのでただいま申し上げましたように、県の衛研に検体を送って検査をしておるという実情でございます。市といたしましても、生活課において商品テストを実施いたしております。したがいまして、AF2の検査は初めてのことでございますけれども、食品にAF2が含まれているかいないか、そういう予備的な検査をやりたいということで現在取り組んでおるわけでございます。技術職員も新しい者もおりますので、今後いろいろ専門家に御指導を願いながらテストをやっていきたい、このような考えでございます。  それから、市内業者に対して使用中止を申し入れたことがあるのかということでございます。御質問の中にもありましたように、本市の企業の中で、ハム、ソーセージ、こういった食品を製造している会社もございまして、これは県の衛生部から保健所に通達がまいりましたときに、関係業者を呼んで指導をしておるわけでございます。また、零細企業でございますけれども、とうふ業者を呼んで保健所のほうで本日その指導が行なわれておるというふうに聞いております。現在、組合に加入しておりますとうふ業者は63人、非組合員の業者が十二、三あるわけでありまして、合計七十四、五、こういう数字になるわけでございます。これらに対しまして、AF2使用の実態について調査いたしましたところ、これから梅雨季に向かいまして、6月、7月、8月、この時期は非常に腐敗しやすいので、その時期に使っておる、こういう実情でございます。  それから、とうふ、あげ等の使用、不使用の表示の問題でございますが、ただいま申し上げましたように調査の段階で話し合いをしたわけでございますが、非常に零細な業者の方が多くて、その設備と申しますか、AF2を使用しないとすれば、冷凍機とか、循還冷水装置をつけなければならない。現在、そういう装置のない業者が多いので、AF2の添加をやめにくい実情である、このように聞いておるわけであります。しかし、AF2の問題については、いろんな新聞紙上にも取り上げられておりますし、県の通達等もありますので、とうふ組合と今後関係機関の協力を得ながら話し合いを進めてまいりたい、かように考えております。 ◎福祉事務所長(森原孝雄君) 軽費老人ホームの件について御答弁申し上げます。  軽費老人ホームにつきましては、昨年買収いたしました市内一里山町14番の1に健康な老人を対象とした型を建設する予定でございます。しかしながら、この建設方法といたしましては、民間との協力によりまして法人を設立、そこの運営を考えておりまして、現在、設計書は一応でき上がりまして、法人の予定をしております方と設計内容の検討を急いでおる段階でございます。したがいまして、これが終わりましたら、できれば次期定例会にでも所要経費等予算の補正をお願い申し上げ、年度内に完成いたしたい考えでございますので、御了承をいただきたいと思います。 ◆4番(小牧裕子君) 重ねてお尋ねいたします。  まず、MU団地が西宮市民に対する住宅供給となり得るかどうかという点に対する当局の見解については、残念ながら明確な御答弁がいただけなかったわけであります。家賃が2DKで5万5000円ということですが、昨年10月1日市が行なった住宅調査の資料によりますと、市内の賃貸住宅はどれぐらいの家賃になっているか、これを御存じの上で多少市民に役立つかのようなことを平気でおっしゃっているのじゃなかろうかと思うのですが、一戸当たりの平均家賃は1万3096円、民営借家の平均が1万6688円、公営、公団、公社住宅の平均は7412円、給与住宅は6032円、これが平均です。階層別に見ますと、1万円から2万円までの家賃を払っていらっしゃる方が市内で34.1%を占めるわけです。民営借家でも1万円から2万5000円の方が56.9%、給与社宅の方に至っては、実に6000円以下の家賃が75.6%、これが1万900戸もある。これが西宮市の現状であります。4万円以上の家賃を払っている世帯は、昨年10月1日現在のこの資料で見ますと、1700世帯、全世帯の2.7%にしか過ぎないのです。さらに、前回の43年の調査と比較しますと、たたみ一畳当たりの家賃は倍近くにはね上がっているという状態でありますから、物価狂乱の今日、48年10月と51年4月ごろを比べて2倍にはね上がったとしても、4万円も5万円もの家賃を直ちに払える人は西宮市民の中にそうたくさんはおらぬのと違うかと思うわけです。また、入居資格も、月収10万円ということでは、4万円、5万円もの家賃を払いますとあとどないして食べていくのか、5割が家賃では実際生活できないことは明らかですね。そうすると、家賃の4倍以上ということになりますと、5万円としても20万円、西宮市全体でいいますと、圧倒的に300万円までの方が多いという数字が出ておるわけです。住宅調査のデータでいいますと、全世帯10万7000のうち、300万円以上の方々は1万8900、これは多少統計上の誤差はありましょうけれども、2万にたりない、20%以下やということになっているのですが、そうすると、安心して月に5万円の家賃を払って住める人は非常に限られてくるのではないか。住宅調査ですから、この所得は世帯当たりの収入を合算して出しているものだと理解するわけですけれども、これから見ても、ちょっと高額ではないでしょうか。しかも、分譲価格を見ても、4DKで1400万円の即金ということになりますと、ローンなんかになりますと、もっと高くなるのだろうと思いますけれども、この状態のままでは西宮市民を優先的に入居させるという条件をつけたとしましても、実際に入居できる人というのは非常に限られてくるのではないかと思います。この点について公団のほうに強く要求するお考えはあるのかどうか。市民を優先的に入れるようにしたとか、あるいは市営住宅1000戸分もらうようにしたとか、市営住宅はけっこうなんですけれども、それだけで西宮の住宅困窮者、あるいは必要を感じている人に対する適切な住宅施策なんだとお考えになるのかどうかということを聞かせてもらいたいと思います。  それから、必要な公共施設の整備については、今後協議して話を詰めていきたい、このように言われたのですけれども、市長公室のほうでは、2000戸の住宅を建てれば児童生徒がどのくらい発生するかということを押えてやっていらっしゃるのか。いまのような入居資格の収入基準からいうと、月収10万円の倍もあるならいいとしても、実際に収入が10万円しかなければ食べていけなくなるので、共働きの家庭が多くなるだろうと思います。先だって、播磨町で、公団住宅は建ったけれども、保育所の建設が間に合わないので、入居者は新婚世帯か共働きでない方を入れるようにしてほしいということを町の方から申しいれておりますね。そういったことの関連、保育所、幼稚園、小学校、中学校、こういう施設について具体的に市長公室のほうでは現在考えておられるのか、この点についてお聞きしておきたいと思います。  それから、高校の問題ですけれども、「条件の7」は、この通りにいけばいいのですが、昨日、文教常任委員会が県の教育長に会いましたが、県は、MUのことなんか知らぬ、50年4月開校の分につきましては、公団から市へ提供してもらうことに話がついているのだ、こういうことでございましたが、仄聞するところによりますと、ある住民団体の方が県へ行かれたときも、2000戸についても50年4月開校の県立高校があるから間に合うじゃありませんか。このように県の方が言われたということであります。前の質問と関連してでありますが、私どもは2000戸建てば少なくとも中学生100人は発生すると思うのですけれども、ほぼ一学級に近いものが高校進学を希望するであろう、このような推計が立ちます。しかし、いまMU団地の敷地にはMU関連高校を建てる敷地は全くないわけですから、別途どこかに求めなければならない。そうすると、どこに用地を求めて、いつ建設するのかということが明らかになっていないままでずるずるといく可能性が強いので、どの程度でもってされるのか。ただ、御信頼申し上げて、あとは着工までに交渉していきます、このようなばく然とした御答弁になっておりますが、もう少しはっきり聞かせていただきたいのです。  関連して、江東区の問題ですが、3月29日に公団側が区側の提案を認めて大幅に譲歩した案を出してきたということが、自治資料5月1日号に載っております。その中の条件を見ますと、公団側が譲歩した提案は、幼稚園1、保育所4、児童館1を団地一階のピロティ部分に公団の費用で新設し、区側に無償で使ってもらう、それから、小学校2校、中学校1校の用地は、公団が用地を確保し、当分の間、無償で使わせる、団地内に3万3000㎡の緑地を設け、付近住民の公園兼震災時の一時避難場所として使わせる云々ということが記載されているわけですけれども、西宮市はいまだに住宅公団浜甲団地の保育所の家賃を払っているはずなんですけれども、江東区は、建物も公団で建てて区に無償貸与する、もちろん、この中身はピロティですから、建物の一部に取り入れた保育所ということになっておりますけれども、そのような妥結された例が近々にあるということについては、どのようにお考えになっておられるのか。そして、江東区の場合は、2784戸、人口にして9700人の予定のものに対して、幼稚園1、小学校2、中学校1、西宮市の場合、先ほどの御答弁では市営住宅を含めて8600戸と言われておりますけれども、そうなりますと、江東区の3倍以上ですね、西宮のほうが大きいということになってくると、小学校6校、中学校3校ということになってくるのですけれども、この辺でよほどしっかり必要な公共施設というものを考えてやらないと、高校用地ももらったことだし、いいだろう、こういうようなことになってしまうのではないかと思いますので、その点のお考えをお聞かせいただきたい。  それから教育委員会のほうですけれども、病院内の病児学級設置につきましては、50年開級をめどにやっておられるそうですから、それで御答弁はけっこうです。ただ条件整備の点では、なお病院側とよく打ち合わせをいただいて、適切な教育環境になるように努力をしていただきたいと思います。  それから学校給食ですが、県教委から7月9日に現物で支給される総額はいくらになるのですか。数式は示されましたけれども、明らかにしていただきたいと思います。そして、この金の使途は理事会で検討すると言われましたけれども、これは過年度の、つまり48年に給食代を払った子供に返ってくるものだと思いますけれども、いままでは、年度末にお金が余ったりなんかすると、給食内容をよくしたり、いろいろな方法で子供たちに返していたと思うわけですが、今度はそうはいかなくなってきた。そうすると学校給食会の理事会で検討するということですけれども、一体どういう扱いをされるのか、そうして、県自身がこうやって現物支給をすることになってきたのは、全県の教育界、あるいは住民の運動などによって県がこうせざるを得なくなってきたからだと思います。また、教育委員会のほうも国や県に要求していく、教育長会でもやると言っておられますけれども、一番お粗末なのは西宮市の教育委員会だということになりはしませんか。子供には牛乳のカット、運動して返ってきたものはどないしようか、こういうことでは、材料費はあくまで保護者負担で給食会の運営費も可及的速かにやるけれども、まだやらぬ、一番悪いのは西宮の姿勢だということにならざるを得ないでしょう。可及的速かにやるなら、7月の臨時会にでも補正予算を当然出すべきだし、先ほどの森議員に対するお答えでも、将来は検討したい、こういうことでしたが、私たちは将来のことを言っているのと違うのですね。いまは、公共料金もどんどん上がってきている。電気、ガス、私鉄運賃、一せいに上がってきている中で、いまキャベツが一個300円も400円もするのですから、学校給食の材料費も上がっていくし、各家庭の家計も苦しくなっていくわけです。全般的に支出がふえる中で、国や県に要求していくと同時に、最低やるべきこと、先ほど森議員の御質問に対して、市長さんは、教育委員会が具体的に言ってきたら考えましょう。こういう非常にいい答弁をされておる手前もありますので、教育委員会としては、県からもこういうふうな現物支給もあったことだし、西宮市としても、そういう姿勢で臨みたいという具体的な案を、さっそくに、きょうにでも市長さんにお示しになった方がいいと思いますけれども、その点についての教育長の見解をお聞かせいただきたい。  それから、学力評価の問題ですが、教育長は非常に慎重な御発言をしておられまして、5段階の相対評価が悪いとは決して言っておられないわけですが、私は、相対評価、絶対評価、どちらにも長短があるというようなものではないと思います。高校の数に制限があって、競争で入学者をきめなければならない場合に、これは相対評価にならざるを得ないし、これは当然だと思います。しかし単なる統計的な図表に過ぎないガウス曲線なるものを現実に小人数の生徒に当てはめる、あるいはそれを絶対に守るのではないと言いながら、正常カーブになるような形に生徒をふり分けて行く、このこと自体が一人一人の生徒の能力を最大限に伸ばすとか、その学年あるいは学級の評価の到達目標に、この子はどこまでいったのか、いってないとしたら、それを生かすように指導しなければならないという指導的な観点からの評価、教師にも、子供にも励みになるような評価の内容にはなっていないという点では、相対評価は実際の学力を伸ばすという点では、全くマイナスの要素しかない、こういうことが言えるのではないかと思います。ただ、兵庫方式とのかかわりの問題であれば、これは内申書だけの問題であって、最小限のワクの中で、市教委としても全県的な調整がつかない限り、実施のできない最低限の部分は残すとしても、そのほかの多くの部分、たとえば小学校だけだとか、学習記録の記入を改めていくことは当然可能だと思います。その点についての具体的な、予算にも出ておりますけれども、評価についての検討委員会というものが組まれておることも知っております。そこで、一体いつごろをめどに研究をしていかれるのかということを明らかにしていただきたいと思います。  それから、福祉事務所長の御答弁では、年度内完成をめどに検討しておられるそうですので、それでけっこうでございます。  それから、AF2の御答弁をいただいたのですけれども、三村局長から解説をしていただいたわけで、県は各保健所長に通達を出して、できるだけ使用しないようにしているということですけれども、市としては、実態調査をすでに実施しておられるのですか。  それから、伊藤ハムとかかねてつなどを呼んで指導をしていると言われますが、どのような内容の指導をされたのですか。ただ、事情を聞かれただけではなかろうか。伊藤ハムでは、月間28㎏のAF2を使っている、そして、製品がどんどん出ていることが県会の審議の中で明らかになっているのですけれども、そういったことについて市はどのように指導をなさったのか、その内容をお聞きいたしたい。  それから、御答弁がちょっとあいまいでしたけれども、市の商品テスト室で予備的な検査をやりたいとか、やるとかいう御答弁でしたが、私の聞くところでは、これの製品からの分析検査は非常にむずかしくて簡単にはできないと聞いているのですが、実際にやっておられるのですか。しかもこれはアメリカから入ってきたもので、上野製薬が特許を持っていて、非常に利権を得ているようですが、特定の製薬会社だとか、大学の研究室だとか、そういったところでないとできないのではないかと思うのです。県の衛生研究所ではやれなければいけないはずですけれども、実際に分析検査をやったのか、あるいは市から依頼したことがこれまでにあったかどうか。こういった面についてどの程度実情を把握しておられるのか。  それから、おとうふ屋さんはなるほど伊藤ハムなんかに比べたら零細です。冷凍機や、そういうもので低温殺菌をしているわけですから、冷凍機を据えなければできないという点については、民生局のほうで、PCB等そのほかの面でも対策を立てられたように、融資であるとか、そういう面での指導をされるべきでありますし、うちでは使用していないから新鮮なんだということでどんどん売り出すように店頭に表示するとか、そういうことをやるのかやらぬのか。何をやったのかやらぬのかわからぬような非常に簡単な御答弁でしたが、はっきりとお聞かせをいただきたいと思います。  以上です。 ◎市長公室長(中村哲也君) 再質問にお答えいたします。  まず、住宅難緩和に役立つかどうかというお尋ねでございますが、住宅統計調査によりますと、一般の家賃状況は、公団の予定価格に比べて非常に低いということは御指摘の通りでございます。しかしながら今回のMU計画につきましては、浜甲団地の際には、あれだけの戸数が建った場合に公共公益施設の整備についてさしたる負担を公団側に求めてなかった関係もあるわけでございまして、今回は、生活環境のレベルアップに役立つところの公共公益施設につきましてはかなりの額を公団側に持たせるというふうな条件を付している関係と、家賃のほうにはね返ってくるというふうな仕組みを内蔵しているわけでありまして、ある程度高家賃にならざるを得ないという反面での悩みがあるわけでございます。そこで、5万5000円そのままで入るということになりますと、入れる層が非常に限定されてくると思いますので、今後折衝の中で、傾斜家賃制度の年限、並びに傾斜家賃幅の拡充について折衝をしていって、入りやすい条件を極力とりつけていくというふうな努力を今後傾けてまいりたい。このように思っているわけでございます。  それから第2点目の、2000戸入居にからむ必要最低公共施設整備にかかわる問題でございますが、MU計画につきましては、たとえば教育関係につきましては、教育委員会にも参加してもらっていろいろ立案して、それを市長公室において総合調整いたしておるわけでございますが、一応の試算はいたしております。そこで、一世帯当たりの生徒児童の発生数につきましては、当初発生率を0.3と見、その後、順次高まっていって0.7になるだろうというふうな予測を立てております。その計算でまいりますと、当初2000戸建てる場合に、最低限小学校1校、中学校1校、公立幼稚園1園、保育所1園が整備される必要があるであろうと考えております。それらは、先ほど申し上げましたように、基本計画、実施計画、協議の段階でにつめてまいりたい、このように思います。  第3点の県立高校の問題でございますが、最初の2000戸の入居者の高校につきましては、現在計画が進んでおりますところの50年4月開校の県立高校で収容を願いたい、こういうふうな考えを持っております。2000戸以後の問題につきましては、先ほど申し上げましたように、MU委員会において付されました条件を踏まえながら、最初の入居時点までにMU関連高校の誘致が具体化されるというような確約を必ずとりつけるというために、強い意思を持って公団と折衝していく方針でございます。  それから、第4点目の江東区の付した条件でございますが、私どもの聞いている範囲内では、江東区の要求に対して、公団から正式にそれを受け入れるという回答があり、しかも、それに基づいて協定が結ばれた、こういう情報はまだ得ておりません。しかしながら、先ほど申されました状況から見ましても、必ずしも西宮の場合、小学校の数等においても劣るかといえば、そうではございませんで、小学校1、中学校1が向こうの構想でございますが、聞くところによりますと、西宮の場合には小学校の希望学級が30学級、江東区の場合は20学級というふうな関係もありまして、必ずしも西宮が江東区に比べて低い予測をしているということではございません。いずれにいたしましても、公共公益施設全般を通じましてMU委員会におきましていろいろな角度から御検討を願いまして一応大綱について了解の線をいただいておるわけでございますが、もちろん今後の折衝の過程で埋めていく必要のあるものも残されておりますので、MU委員会におはかりしながら、市として可能な限り有利な条件をとりつけていくように努力してまいりたい、このように思います。 ◎民生局長(三村幸治君) AF2の問題につきましてお答えをいたします。  まず、実態調査の点でございますが、伊藤ハム、かねてつについて市が何をしたかということでございますが、これにつきましては保健所において指導がなされておるわけでございまして、先ほど申し上げましたが、県から通達がまいりましてから伊藤ハムの製造課長を呼びまして実情調査を行なっております。ウインナーソーセージとか、ソーセージ類の学校給食用、あるいはスーパーに出すものは、売れ行きの速いものにはAF2は使用しておらない。こういうことを保健所のほうでは調査をしておるわけでございます。また、かねてつにつきましても、指導をされておるわけでございまして、これから梅雨季に向かいますので、即答が得られない、このような実情でございます。とうふの組合につきましては、業界のほうと話し合いをしたわけでございます。  それから、検査が非常にむずかしいという点は御指摘の通りでございまして、私もその点は承知をいたしております。現在、これにつきましては公定法がございませんので、日本薬学会の方法で研究的に行なっておるのが実情でございます。  なお、先ほど予備的検査と申し上げましたのは、この種の検査には、定量検査と定性検査がございまして、定量検査は、何%AF2が含まれているかを調べるのでありまして、定性検査はAF2が入っているかいないか、これを検査するわけでございます。したがって、私どもの商品テスト室におきましては、定性検査を行なうべく専門家の御意見を承りながら現在検討を進めておるわけでありまして、先ほど予備的検査、このように申し上げた次第でございます。  それから、とうふ屋さんの店頭表示の問題でございますが、現在、食品衛生関係では使用が認められておるわけでありまして、その中で、できる限り使用しないように指導をせよ、こういうことでありますので、とうふ屋さんの実情もありますので、そういったものを踏まえながら組合側と話し合ってまいりたいと考えております。施設の改善とか、AF2にかわる殺菌剤もあろうかと思うわけでございますが、そういうことにつきましても、関係機関の協力を得ながら、とうふ組合と話し合っていく、こういうことでございますので、御了解をいただきたいと思います。 ◎教育長(竹村賢造君) お答えいたします。  まず、県の公社から現物支給される金額でございますが、これは338万7497円でございますが、仰せの通り、卒業生の分も含んでおりますので、給食評議員会、理事会におきまして十分検討する、こういうことにいたしております。それを含めまして給食運営費、その他の問題も考えていきたい、このように思っております。
     それから評価の問題でございますが、ガウス曲線、これは小さな学年、あるいは学校、そうした中での曲線というのはちょっと問題がありまして、何万何十万という生徒を対象としてやる場合には正常な分布曲線というものができる、そういうところで問題は確かにございます。ほんとうに先ほど申し上げましたように、個人内評定といいますか、到達度をきちっと組み立てていく。これは教育実践をやっている教師にかかわる問題でありまして、そう軽々に押しつけて、教育委員会がこれでやれというものではありません。少なくとも、先ほど申し上げておりますように、現場の研究委員会によって十分討議を重ねていく、さらには、西宮市単独でやりましても、転校生の多い地域でございますので、十分な研究期間を置かなければなりません。現在の5段階評価というものは非常に簡単でございます。そういう簡単なものでワクの中に子供をはめ込んでいくということについては問題があるので、将来前向きに、できるだけ早く検討を進めていきたい、こういう意味で先ほどお答えを申し上げたようなわけでございます。 ◆4番(小牧裕子君) MU団地の問題につきましては、これ以上申し上げませんけれども、今後公団側と協議をされる際には、いくら傾斜家賃だといっても、西宮市民の現状からいって、かりに2年先に家賃が倍にはね上がったとしても、まだ上回るような家賃であって非常に高過ぎるので、ほんとうに市民のために必要な住宅施策であるならば、もっと家賃を下げるべきであるということを強く要求をしていただきたいと思います。  それから、いま妙なことを言われましたけれども、江東区の小学校の規模が20学級で、西宮は30学級だと言われましたが、適正規模は20学級ですから、学校のほうとしては小規模のほうがけっこうなんで、江東区が正常なことを言っているので、西宮のほうは妥協して30学級になったので、そういうことでは何もやったことにはなりませんので、教育委員会がそういうことを言わなかったのかどうかしれませんけれども、十分教育委員会と連絡をとって進めていただきたいと思います。そうして、全体の公共施設はもうちょっと市民の側に立って、さらにここで生活する人の立場に立って真剣に考えられるべきであり、再検討の余地は大いにあると思います。  それから、市の財政負担の問題を考えますならば、住宅公団は膨大な融資を受けられているわけですから、そういう点、国の外郭団体でもあるわけですから、もっと住宅が必要であるということであれば、国に対して、もっと庶民のための住宅に対する国の補助を出せとか、そういう構えで折衝をされるべきであるということを、意見として申し上げておさます。  それからAF2の問題ですけれども、民生局長は一生懸命に答弁をしてくださったことはけっこうなんですけれども、市がやったのは何で、県がやったのは何か、さっぱりわからないわけです。端的にお尋ねいたしますが、先ほど質問いたしましたが、答弁をいただいてないように思いますのは、学校給食、保育所給食、職員生協食堂の材料購入先の製品にそういうものが含まれているかどうかという調査をされたかされなかったか、こういう問題でございます。このうち、学校給食については、ほんとうかうそかわかりませんが、一応の見解を聞いておりますので、その他のものについては、全般的な点検なり調査をやったかという点と、市の商品テスト室に、これにAF2が含まれているか調べてくださいと持っていけば検査してくれるかくれないか、これだけ答弁していただきたい。  それから学校給食の問題、338万7497円に相当する物品が去年の卒業生の分が一部含まれているということに対して、教育委員会は陳謝すべきだと思います。この問題については、返すに返せないでしょう、いまさら。その辺の姿勢は教育委員会だけじゃないのかもしれませんけれども元気で、一言も子供たちに申しわけないということばが、この給食の問題を通じて聞かれないのですけれども、そう思われませんか。その上で、返せないものであれば、いまの子供たちの給食の内容の低下を少しでも食いとめ、少しでも保護者の負担にはね返るのを防ぐために使うとか、何らかの方法を具体的に出すこともなく、平然として言われているのではどないもしようがないと思います。  それから、学力評価の問題について一点だけ申し上げておきますが、教育長は、個人の到達度を見ていくことが必要である。しかしそれは現場教師個人の問題であると言われましたが、決してそうではありません。いま小学校の教師は何をやっていますか、二重帳簿でしょう。通知簿につけるものと、指導要録につけるものと、二重帳簿をやらされているわけですよ。しかも、指導要録は教育委員会が決めるわけです。通知簿は学校長がいろいろ現場で考えて、こうしたほうが子供の教育上いいのではないかと考えてやっておられるわけです。ところが、教育委員会は頑として5段階相対評価でなければならないというものだから、小学校の先生は二重帳簿になる。これを解決して学校の先生が教育愛と熱意に燃えてやっていくためには、教育委員会がまず立場を明らかにしなければいけないのではありませんか。5段階相対評価でなくてもいいのだということを言わなくてはならないのじゃありませんか。そうして、その上に起こってくる諸問題については、この前の給食代の問題のときのように、県下の教育長で、ほんとうに子供の学力を伸ばし、教育に熱心に取り組む教師を励ましていくという立場から、この評価の問題は、東京や京都、大阪のように兵庫県も再検討をして改めていくべきだと主張するのは、教育者として当然のことじゃないでしょうか。この点だけ答弁をいただきたいと思います。 ◎民生局長(三村幸治君) AF2の問題ですが、学校、保育所、生協食堂につきましては、民生局といたしましては指導をいたしておりません。  それから、検査の問題でございますけれども、検査につきましてはあくまでも現在では住民の方が持ってこられた検体につきましては、これを検査することは遺憾ながらできないわけでございます。私どもの商品テストといたしましては、住民から寄せられた苦情にこたえられるように努力をしておるのだ、こういうことでございます。 ◎教育長(竹村賢造君) 給食費の問題でございますが、御指摘の通り卒業生の分も入っております。卒業してからこういう通知がまいりましたということで、給食会、いわゆる理事会、評議員会におきまして慎重に協議し、決定して処理をしていかなければならない、このように思っております。  それから、5段階の指導要録の問題でありますが、御趣旨につきましては、私どもも今後十分心得て検討委員会を進めていきたい、早急に西宮市としての態度を出していきたい、こういうふうに思っております。 ◆4番(小牧裕子君) 時間もおそくなりまして皆さんもお疲れだろうと思いますので、もうやめようやめようと思うのですけれども、給食費の卒業生の分が現物で返ってきたということについて陳謝すべきではないかということには一言も触れられませんでした。学校給食の値上げ、牛乳の値上げをされたときに、その分をカットして子供に牛乳を飲ませないで、値上げ分を払わないで県や業者に対して抵抗した姿勢はわかりますけれども、子供たちには犠牲を負わして、後になってそれが返ってきたということについては、卒業していった子供たちに対しては非常に申しわけがないのじゃありませんか。 ◎教育長(竹村賢造君) 卒業した子供に対しては申し訳ないと思いますが、しかし、この処理をどういうふうにするかということはまだ決定しておりませんのですが、しかし、牛乳を抜いて給食料を取っていたということについては、卒業したものには、手当が早急にできませんので、この分につきましては陳謝しなければならないと考えております。 ○議長(東内三男君) ここでおはかりいたします。  本日の会議は議事の都合によりこの程度にとどめ、延会することとし、明5日午前10時より本会議を開くことにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(東内三男君) 御異議を認めません。よって、本日はこれをもって延会し、明5日午前10時より本会議を開くことに決しました。  なお、ただいま在席の各位には文書による開議通知は省略させていただきますので、御了承願います。  本日はこれをもって延会いたします。           (午後3時03分 延会)...